<東京>寡黙な大将の丁寧な仕事が光る門前仲町の「鮨あおき」に寿司職人の矜持を見よ!
店名:鮨あおき
ジャンル:寿司屋
場所:東京都江東区
最寄駅:門前仲町
週末の通し営業:無し
子供:可
イチオシ:お任せコース
雰囲気:マスターは話しかければ話すが必要以上に会話には入らない丁度良い距離感でもてなしてくれます。肩肘張らずにゆっくり寿司を摘める店。
用途:カウンターで2人か子連れファミリーで座敷席を使うも良し。
料金:8,000〜10,000円/人(酒代含)
煙草:禁煙
感想:週末にキッズ達が実家にお泊りとなったので、久々に奥様と二人で外食へ。
今度こそ「O2」に行こうとしたものの、やはり予約で満席・・・。
マジで全然予約の取れない店になってきてるのであります。
他に何処に行こうか思案した結果、門前仲町の名店寿司屋「鮨あおき」を訪問する事に決定。
ここはチェーン系や寿司居酒屋とは一線を画す正統派寿司屋でありながら、座敷も有り、子連れでもOKという大変貴重なお店なのであります。
お店は門前仲町の繁華街から少し離れた静かな場所に有ります。
扉を開けると味のあるカウンター越しに大将の纏う名店らしい凛とした空気が漂うのであります。
メニューはアラカルトもあるけど、好きな物に偏りがちなので、季節の旬の物を摘まみながら確りと握りを味わえる「おまかせコース」に決定。
内容は以下の通り。
・先付
・お刺身
・焼き物
・握り(9貫)
・巻物半分
・お椀
まずはじゃこの茗荷和えをお供にビールで喉を潤す好調な滑り出しなのであります。
やっぱり暑い季節には茗荷でんな~。 先付は子持ち昆布、卵焼き、蛸、蟹味噌、枝豆。
ここで堪え切れずに早々に〆張鶴に切り替え、クラゲのポン酢和えと共にさっぱりとお口直しなのであります。
ここでお待ちかねのお刺身が登場。
今回は鮪、鰹、鮑、甘海老、蛸、石鯛なのであります。
珍しさはないものの、寡黙な大将の確かな仕事っぷりに美味さを噛みしめ乍ら、写樂が水の如く吸い込まれていくのであります。
焼き物は、ししゃも(味の濃い雄)、甘海老の頭、椎茸しんじょ、帆立磯部焼きと渋めなラインナップにこれまた日本酒が止まらないのであります。
特にししゃもは子持ちの卵もいいけど身自体は雄の方が味が濃くてししゃも本来の野性味が堪能出来るのであります。
また帆立磯部もホクホクな帆立と香ばしい醤油の香りを海苔が包み込んだマチガイない美味さなのであります。
やっぱり焼き物も目新しい奇抜な組み合わせなんぞは無く、ただただ実直に素材の美味さを引き出す謙虚な姿勢が滲み出てるのであります。
そしていよいよお待ちかねの握り。
アオリ烏賊、鯛、赤貝、中トロ、海老、炙り鰯、イクラ、ウニ、穴子と9連単の怒涛のコンボ。
握りはややシャリが小ぶりで全てに仕事が丁寧にされているのであります。
口に含むとホロホロと崩れてネタと渾然一体となって口に小宇宙(コスモス)が広がるのであります。
握りの後で出る蜆のお椀がこれまたリアル五臓六腑に染み渡る美味さなのであります。
最後は紐キュウの細巻きが出て終了。
決して派手さは無いけれど、素材を大切にして奇を衒わない素直で優しい味わいに加え、大将の程良い距離感で肩肘を張らずにゆっくり楽しめるとてもいいお店なのであります。
またなんといってもお値段がリーズナブルなのが素晴らしい!
コースで色々つまんでで握りを食べて二人でビール1杯、日本酒300ml×3本、ハイボール3杯、ウーロンハイ1杯とそこそこ飲んで一人1万円ぐらい。
これなら気張らずにちょいちょい来れるのであります。
またいい店に出会ってしまった・・・・。よきよき。
詳細:鮨あおき